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イギリス議会下院で１４日、現在の核戦力である潜水艦発射弾道ミサイルシステムに代わる次世代核兵器開発の是非を問う採決が行われ、賛成多数で可決されました。
イギリスは現在、核戦力として、トライデント型ミサイル搭載潜水艦４隻と、およそ２００の核弾頭を保有しています。潜水艦などが２０２０年代に退役を迎えることから、ブレア首相は１２月、開発費が最大２００億ポンド、およそ４兆６０００億円にのぼる次世代核開発計画を発表しました。
しかし、この計画には与党・労働党内でも反対論が強く、先月には、ホーキング博士ら、著名人１００人が、抗議のキャンペーンに乗り出しました。また、世論調査でも賛否が拮抗するなど、国内で議論が続いていました。
「不安定な世界において、我々の安全保障に不可欠だと考えています」（ブレア首相）
「私は、反対票を投じます。心は重いが、明確な良心に従って辞任しました」（下院院内副総務を抗議の辞任の労働党・グリフィス議員）
イギリス議会下院は１４日、６時間の討論のあと、計画の是非について、採決を行った結果、賛成多数で可決しました。２０２０年以降も核兵器を持ち続けるという、今回のイギリスの選択によって、日本が目指す核廃絶という目標は、また遠のいた形となりました。（15日08:43）
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